英国に留学していた時分の話。

留学したら伝えたい日本文化
留学したら伝えたい日本文化

英国に留学していた時分の話 / 46歳 男性

英国に留学していた時分の話。
語学学校でのその日のカリキュラムは、自国の文化についてディスカッションすることだった。さて、何について話そうか。事前のアンケートでは、外国人が日本から連想するキーワードは「ワビ」「サビ」が1、2位を占めていた。それだけに頭が痛い。どちらも風情やら趣ある様を例える言葉だけに、どこかとらえがたい。
散々悩んだあげく、日本人の奥ゆかしさ・細かな気配りについて語ることにした。
これなら自身や、家族、友人になぞらえた話の展開が容易と考えたからだ。
2時間後、ディスカッションは盛況のうちに幕を閉じた。ワビ・サビについて私が語るとおもいきや、奥ゆかしさ・心遣いといった身近な例えが意外だったようで大いにうけた。あとから聞いた話だが、聞きかじって知っているワビ・サビは、外国人には実のところイメージが難しいとのこと。かくいう私もその一人だった訳だが。
日本人のどこか一歩ひいて構えたり、日常の細かな気配り・心遣いは決して特別なことではないけれど、それが外国人の考える「日本人あるある」だそうだ。つまり、外国人にとって特別と感じる振る舞いを、当たり前の所作のように平然とこなす日本人の姿こそが、彼らを唸らせる美徳の一つと考えられている。だからこそ日本にいるとき以上に、恥ずかしくない言動・立ち振る舞いが必要なのかもしれない。
何年ぶりかにこうして当時の英国留学を振り返り、自身を省みている。

Copyright (C)2017留学したら伝えたい日本文化.All rights reserved.